旧平安邸 国登録文化財

旧平安邸は、この地方の伝統的民家の特徴と、
明治以降広まった数寄屋風の造り、そして技
術的な革新と近代性を備えた建物として、大
正中後期に建てられました。

  主屋は、土間に沿って三間が並ぶ六間取り
の平面構成で、細部意匠もこの地方の伝統と
考えられています。素材は桧と欅が中心で、
しかも無節の厳選されたものが使われています。

 玄関部分には接客用の部屋(現、事務室)があ
り、接合部に金属の補強がみられるなども近
代的特徴といえます。また、中庭に面した屋
根を一文字瓦葺とするほか、廊下や縁側に、
化粧垂木を用い、床柱にも銘木を用いるなど、
数寄屋風の造りがうかがえます。全体としては、
中庭を取り囲むように、蔵4棟、はなれ座敷、
浴室が配置されています。その外の東側に
米蔵、納屋が南北一列に並ぶ二重の構成
をもった大きな屋敷で大正期の生活をうかが
い知ることができる貴重な建物といえます。
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